ためになるけどこそばゆい本

「佐藤可士和ってデザイナー知ってる?」と上司に手渡され、久しぶりに小説以外の本を読んだ。
最近よくメディアに出ているし、以前、penでの特集もチェックしていたので、彼の顔と字面だけは知っていたが、名前を何と読むのかわからないままだった。わたしの中ではサトウナニガシ、とインプットされていたのだが、漢字そのまま、「サトウカシワ」と読むみたい。


◆佐藤可士和『佐藤可士和の超整理術』
                   日本経済新聞出版社 読了


彼の職業は、正確にはデザイナーではなく、アートディレクターというらしい。国立新美術館のアイコン制作やユニクロのブランディングなど、多岐にわたってご活躍。

本書では、佐藤氏が仕事をする上での思考の整理術を、空間・情報・思考の三段階にわけて紹介している。
その考え方は徹底されていて、カバンのスリム化を例にしたプライオリティのつけ方などは、なるほどと思うところもあり、自分の仕事に応用できそうかもと思えるのだが…。

いかんせん文体がキザ。カタカナ語が多いのは仕事がら仕方ないのだろうけれど、読んでいて、ちょっと気恥ずかしくなってしまった。
佐藤氏が手がけた仕事の成功事例が、本書の基本構成となっているせいもあると思うが、その気恥ずかしさはなんとなく、「LEON」や「NIKITA」の読後感と似ている。
(そもそもわたしは「ストラテジー」やら「ブランディング」やらのちょっとかっこいい系のビジネス用語は、口にするのも耳にするのも照れくさいタイプなの)

「カバンというプロダクト自体が好きで…」

このくだりなんて、うーん、もうだめ。
彼は「プロダクト」なんて言葉、日常で大真面目に使っているのだろうか?ムズムズしてこそばゆい感じ。
仕事ができてセンスもいいんだろうけれど、こんな人が上司だったりしたら、かゆくてだめかも。


上司いわく、佐藤夫人が書いた『佐藤可士和のつくり方』という本も出ているらしい。
こちらの方がちょっと興味をくすぐられるなあ。
by chatelaine | 2008-02-05 22:30 | BOOK

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko
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