みうらじゅんについて上司と語る

最近新しく本棚を買ったんですよ、という話から紆余曲折を経て、今となってはなぜみうらじゅんの話になってしまったのかまったくわからないが、一冊だけ残ってたからあげる、と言って上司からもらってしまったエッセイ。

しかし、もらっておいてなんだけれど、あんまり新しい本棚にはそぐわない気が…。本棚にお行儀よくならべるよりも、むしろ、古いダンボールの中に無造作にしまっておきたいような。


◆みうらじゅん『LOVE』角川文庫 読了

大半がエロというボンノウについて占められているこのエッセイ。
幼少期からの趣味である怪獣・仏像・ロックが今の彼をつくったと言うが、こんな子が一緒のクラスにいたら、寄りつかなかっただろうなあ、と思えるエピソードが満載である。

それでもやっぱり着眼点と言葉のセンスが面白い。新幹線で読んでいてニヤリ。危ない人と化している自分に気づきながらも、ニヤニヤがとまらない。

「日本語の濁点はあまりイメージがよくない場合に多くみられる。
デブは濁点がビッチリついているし、ハゲ、チビ、ハナゲ、ゲロなど、濁点がイメージの悪さを強調しているようだ。
オレはこの日本から濁点がなくなった方がいいと思っている。
テフ、ハケ、ハナケ、ケロ。濁点を取ってみるとそれなりにプリティだ」


最近は深夜番組「シンボルず」でもその奇才っぷりを発揮。さらに、淡々とした態度でみうらじゅんをいなすMEGUMIのキャラクターも好きだという話で上司と一致した。
グラビアアイドルだと思っていたのだが、なかなかどうして。無理して彼に合わせている感じもないし、気のないやりとりが絶妙。


本作を通して、みうらじゅんに一種の憧れを感じてしまうのは、自分のマニアックな世界観をこれでもかと貫き通し、マイナーな視点のはずなのにいつのまにか多くの人の共感を得ていること…。
こういう人こそ、エンターテイナーではないだろうか。

これからもずうっと、子ども(本書で言うところの「青春ノイローゼ」)でいてほしい文化人(?)のひとりである。
by chatelaine | 2008-01-15 03:34 | BOOK

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko
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