『酒と涙とジキルとハイド』レビュー

東京芸術劇場で上演中の『酒と涙とジキルとハイド』を、片岡愛之助めあてで観に行ってきた。
今年は「新春浅草歌舞伎」でも愛之助を観て、次はストレートプレイでと思っていたところに、三谷幸喜演出で出演すると聞き、すかさずチェック。
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薬を飲むと人格が豹変して(本作の場合は「豹変しない」から問題なのだが)ドタバタする話は、コメディの王道パターンかと思うが、 三谷幸喜らしく、「実験では200回以上成功したのに!」と時事ネタや小ネタも取り入れながらストーリーは進む。(会場の沸いたこと!)

出演者は4人。場面転換もなく、上演時間もコンパクトなだけに、後半の人格交代劇に向けて、笑いの熱が徐々に加速する感じ。
藤井隆と優香という配役のせいか、メインの畳み掛けてくる笑いはまるでコントを見ているようだった。初舞台ということで、最初は堅いなあと思った優香の演技も、終盤にはテンポ良く、大胆になっていたように思う。

ラブリンの、生真面目でちょっとズレた博士という役やいでたちもさることながら、婚約者の言葉におろおろする姿がかわいらしく、また、オネエ化するという半沢直樹ファンサービス(?)も。
あとは、「しつこいよ!(笑)」という観客の心情を代弁するかのような、助手役の迫田孝也もよかった。

難しいことを考えず、単純に笑いに興じる時間ってなかなかないし、声に出して笑うことをためらわずにいられる舞台は意外と貴重だと改めて感じた芝居だった。
by chatelaine | 2014-04-23 23:24 | STAGE

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko
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