『イメージの力 ―国立民族学博物館コレクションにさぐる』レビュー

国立新美術館で開催中の『イメージの力 ―国立民族学博物館コレクションにさぐる』に家族で行ってきた。
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ちょうど、ワークショップ週間「みる・きく・あそぶ イメージの力ウィークエンド」に行ったので、「親指ピアノと世界各地の民族楽器のコンサート」というアフリカの珍しい楽器のコンサートを聴くことができた。息子は最近、様々な楽器にはまっているのでグッドタイミング。

私自身も見たことのない楽器ばかりで、しかしその音色は美しく、しばしアフリカの大地を思わせるものだった。ジャンベなどの打楽器類は、ともすれば言語よりも早い段階で普及していた可能性がある楽器ということで、リズムの雄弁さを感じた。

わたしが一番気に入ったのは、エスラジという、アフリカではなくインドのベンガル地方の擦弦楽器。見た目からは思いもかけないような音色。
こういう民族楽器って、音階は「ドレミファ」じゃないよね?奏者が見ていた楽譜がどういうものなのか興味ある。
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1時間ほどアフリカンな音楽に浸ってから、いざ展覧会へ出発。
のっけから大物が展示されており、息子は「なにこれ~!」と大爆笑。続く部屋も、いろいろな国の仮面が並び、親子で興味津々。息子は世界地図が好きなので、「これはどこの国のもの?」というのが気になるらしく、キャプションを見ては国名を確認していた。
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とにかく、表情豊かな顔・顔・顔が見ていて愉快。
ペルーの磔刑像は色とりどりでどこかファンキーだし、コンゴの呪術用の人形「ミンキシ」は釘だらけで日本の藁人形より断然怖いし、インドの砂絵はカラフルで緻密だし、メキシコの毛糸絵はまるでナスカの地上絵みたいな象形文字風だしと、国ごとで特色が出ていてかなり楽しい。

息子の食いつきはとても良くて、親子で来て正解だと思った。苦手な制作なども、こういうところからイメージがふくらむのではないかなあと期待。
とはいえ子どもは飽きっぽいので、1時間ほどでさくさく回ったのだけど、それでも十分に人間の持つイメージの力は伝わってきた。

民俗学博物館の所蔵品なので、「作品」ではなく「資料」と言うらしいけど、「資料」という言葉では片付けられないほど、味わいぶかい企画展だった。
by chatelaine | 2014-03-09 23:15 | ART

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko
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