『7SEEDS(セブンシーズ)』21~25巻考

ようやくkindle化された最新刊を含む5冊を一気読み。1冊ずつ読むのではもの足りないので、まとめて読めるという幸福な時間を満喫。

7SEEDS 25 (フラワーコミックスアルファ)

田村 由美 / 小学館

スコア:


20巻では、安吾と涼が過去のトラウマと決別するという名シーンがあり、猛烈にカタルシスを得たわけだが、21巻からは、「この世界で(積極的に)生きていく」という目標が共有され、心機一転という感じで気持ちよい。
しかし本当に、花と嵐は遠くにいながらにして、想いが共鳴しているね。ふたりの出会いや、どうやってこんなに深い絆を得たのかを、一章分ぐらい費やして、もっと深く描いてほしいかったなあ。(わりとあっさりめに描かれてたので)

動物との共生、あるいは食物連鎖の必然性。増えすぎる個体と、自然界のバランス装置。現代に生きていれば、見て見ぬふりをして生涯やりすごせたことかもしれないけれど、自然の中で生きるのならば、避けて通れないわけで。
こういった残酷な事実を、登場人物が可愛がっている動物を通じて、無理なく描かれている。

現在進行中の鍵島の章では、「そして誰もいなくなった」のようにミステリ風な展開になっていて、これまであまり語られてこなかった虹子に注目。夏Aのチームは、ほとんど全員が「傷ついて成長する」というパターンを踏襲しているけど、彼女は賢いから、傷つくのをうまく回避しているような。さて、この章でどう変化するかな。


この先の展開として、鍵島から佐渡へ渡って、全メンバーが佐渡で集まると仮定して、花と嵐は再会できるのかな。再会するとすれば、どういう再開の方法になるか。
あとは、くるみの出産も気になる。子どもは希望の光ということで、「BASARA」でもそうだったけど、次世代が生まれるということの意味は重い。父親の流星にいまひとつガッツが足りない気がするので、彼がどう変化するかも期待。

ストーリーも終盤に差し掛かっているようだけど、全員が合流したあと、物語はどう収束するのかが気になるところ。
仲間内の恋愛模様などを描いて普通に終了するのか、新たな敵(?)みたいなものが出現してまだまだ続くのか。あるいは、チーム春夏秋冬でひとつの国家を作ったあと、時は流れ○年後というように、数世代後の話を展開させるというのも面白そう。(日本がすごく近未来的になっていたりして)
とにかく、これだけ壮大な話なので、終わらせ方がとても気になるね。
by chatelaine | 2013-11-10 23:55 | BOOK

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


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