「半沢直樹」続編妄想キャスティング

「半沢直樹」シリーズの3作目がkindleで出ていたので購入。kindleだと、いま読みたい!というときに購入するので、積ん読になることがない。

池井戸潤『ロスジェネの逆襲』ダイヤモンド社 読了

ロスジェネの逆襲

池井戸 潤 / ダイヤモンド社

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シリーズ3作目でも勢いに衰えなし、という印象。子会社の証券会社に出向した半沢が、親会社(東京中央銀行)の証券部門を相手に闘い、こてんぱんにする姿がまた気持ちいい。

本作では舞台がIT業界、それも一時期、世間をにぎわせた敵対的買収と防衛策、ホワイトナイト、粉飾決算などがテーマとなっており、具体的な企業名なども連想される。平易な文体で書かれているので、経済の知識がなくても読みやすいけれど、東京中央銀行が仕組んだ奇抜なスキームのさらに裏をかくということで、相関関係がやや複雑。半沢側の打ち手にしびれながら、一気に読むのがよろしいかと。

また、前2作と趣きが異なるのは、半沢の部下・森山の存在。これまで、「ロスジェネ世代」ということで、いくら頑張ってもこの世代は不運だと、社会のせいにしてきた森山だが、奮闘する半沢の姿を見て、仕事に生きがいを見出してゆくというのが、なんともすがすがしい。

本作もまたドラマ化されるらしいが、原作では金融庁の黒崎や、半沢の妻などは一切登場せず、もちろん、大和田常務も登場せず。とはいえ、あれだけの演技を見せている香川照之だもの、ドラマでは何らかの形で出演がありそうだけど。
一方で、半沢と共闘するIT企業の社長・瀬名もよい味を出しており、若手の森山&瀬名の友情が見所になりそう。

で、勢いあまって、ぜひ続編に出演してほしいと思う俳優さんを妄想キャスティング。

■平幹二郎…三笠副頭取役にいかがでしょう。北大路欣也の中野渡頭取に対抗するには、このくらいのアクがほしいところ。
■唐沢寿明…電脳雑技集団の平山社長役にぜひ。唐沢さんの嫌な奴っぷりが見たいよー。
■市川猿之助(亀次郎)…愛之助さんが出ないならば、歌舞伎枠でぜひ。これまたワルっぷりが見たいので、伊佐山部長役で。唐沢さんと悪巧みするシーンが目に浮かぶわ…。
■古田新太…フォックスの郷田社長役。原作では、変わり身の早い、まったく尊敬できない経営者という印象だけど、彼なら悪びれずに演じそう。

と、挙げてみたものの、我ながら濃いな…。

若手俳優にあまり興味がなく、肝心の、森山役と瀬名社長役が思い浮かばないんですが…。藤原竜也と松山ケンイチでどう?(これじゃ「DEATH NOTE」か…)


ついでにkindleにあった一冊も購入。

池井戸潤『シャイロックの子供たち』文春文庫 読了

シャイロックの子供たち (文春文庫)

池井戸 潤 / 文藝春秋

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短編集という体裁をとりつつ、全編を通して読むと、東京第一銀行長原支店を舞台にした、ひとつの長編作品になっている。しかも、最初はそこで働く様々な立場の人間を主人公にした群像劇かと思いきや、行内での現金紛失事件や行員の失踪、そして不正取引など、だんだんとミステリ風になるのが意外で面白かった。

一番印象的だったのは、「銀行レース」の章。過去に見つけておきながらあえて追求しなかった不正を、ここぞというときのために、切り札として残しておくという保身術と政治力。恐るべし、シャイロックの子供たち…。
他の池井戸作品も早くkindle化しないかな。
by chatelaine | 2013-09-13 23:06 | BOOK

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


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