『レオ・レオニ 絵本のしごと』レビュー/たかが絵本と侮るなかれ

渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで開催された、『レオ・レオニ 絵本のしごと』を、息子と一緒に観に行ってきた。
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会期終了2日前の土曜日、しかも夏休み中とあって、会場は見たこともないほどの混雑ぶり。わたしたちが着いたのは12時ごろで、すでにチケット購入の列は45分待ち。そこまで大きな美術館ではないので、並ばせるスペースもあまりなく、入り口付近は人でごったがえしていた。

わたしは事前に前売り券を買っていたので、そのまま入場することができた。入場制限は行っていないようだったけれど、入ってすぐのところから人が溜まっていて、かなり息苦しい。人の壁で、息子は抱っこしないと絵が見えないし、物語を追いながらゆっくりペースで進みたかったが、そうはいかなかったのが残念。出遅れたのが敗因だったな…。

第Ⅰ章は「個性を生かして ちょっぴりかわり者のはなし」ということで、フレデリックやコーデリアス(二足歩行するワニ)など、愛らしいキャラクターが登場。
第Ⅱ章は「自分は自分 みんなとちがうことはすばらしいこと」という、レオ・レオニの作品の中でも、一番わたしが好きなメッセージの作品。息子は「びっくりたまご」のオチになぜか大ウケ。
第Ⅲ章は「自分を見失って よくばりすぎはよくないはなし」で、イソップ寓話的な印象を受けた。

次は実際に絵本を読めるリーディングスペース。ここも混んではいるものの、冊数は豊富にあったので、何冊か読むことができた。わたしもはじめて読む作品が多く、息子に読み聞かせるうちに、わたしの方が涙目に…。で、3冊ほど購入。偶然にも、Ⅰ~Ⅲ章を各1冊ずつ購入という形に。

【購入した絵本】
■「フレデリック」…息子のお気に入り。生きるのに必要なのは衣食住だけではなく、光や色といった、希望を感じさせるものも重要な要素。芸術のすばらしさを教えてくれる作品。息子がどのあたりを気に入ったのかわからないけれど、感じ取ってくれた何か光るものが、彼の心に残りますように。

フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし

レオ・レオニ / 好学社

スコア:


■「ペツェッティーノ」…わたしのお気に入り。自分は自分のままでいいんだという気づきは、いろんな制約から開放してくれるよね。まわりもそんな主人公の個性を認めてくれ、抽象的な絵柄だけれども、秀逸。

ペツェッティーノ―じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし

レオ・レオニ / 好学社

スコア:


■「せかいいちおおきなうち」…息子はカタツムリの家の造型が気に入ったみたい。よくばりすぎはよくない、という寓話的なお話。さて、息子には響いているのだろうか…。

せかいいちおおきなうち―りこうになったかたつむりのはなし

レオ・レオニ / 好学社

スコア:


リーディングスペースが終わると、息子はもう帰ろうよ~というモードに。混雑をかき分ける元気もなくなり、第Ⅳ章「知恵と勇気 小さなかしこいゆう者たちのはなし」はほとんど見られずに終了。無念だわ。
最後に、スイミーの映像を写した巨大スクリーンのスペースがあったので、そこでひとやすみ。小さな子どもたちがスイミーを追いかける姿がほほえましい。


美術展の最後の楽しみ、グッズ売り場はちょっとした修羅場になっていた。レジの長蛇の列を並ばせるスペースにより、ただでさえ狭い売り場がさらに狭くなっており、小さな子を連れてゆっくり選ぶことができなかった。子どもたちも疲れているらしく、あちこちで泣き声が…。

とてもかわいいグッズがたくさんあったので、(品出しも追いついていないようだったけど)もっといろいろ買いたかったのだけど、クリアファイル1枚で断念…。
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内容は大満足だったのだけど、混雑を想定して作られていないのがありありとわかった。やっぱり、入場制限させるべきだったと思うなあ…。

ちなみに、代官山蔦谷書店で、8月末まで、レオ・レオニの絵本フェアをやっているようなので、ゆっくり読みに行ってみようかな。「大人の書店」と銘打たれているので子連れでは行きづらく、まだ行ったことがないのだけれど、このフェアならなら子ども連れて行ってもいいよね?
by chatelaine | 2013-08-03 23:36 | ART

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko
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