以下、メモと雑感。
1)グローバルのキーワードは「多様性」
■多様性を受け入れるきっかけ
・圧倒的な優秀さに打ちのめされた
・単純に面白い
・みんな違っているのが普通
→私も大学に入って初めて海外に行って、その多様性に触れ、コンプレックスが解消された経験があるので、このあたりの衝撃度はよくわかる。息子には、この衝撃を早いうちから経験させたいと思ってきたけれど、そうするともはやそれは衝撃とはならず、多様性が普通のこととして捉えられるのかも。
■均質性(平均値が高い)vs多様性(圧倒的な優秀さorダメさ)
・均質性…「違い」がきわだつ。メリットは暗黙知(阿吽の呼吸)が多いこと。デメリットはいじめなど同調圧力が強いこと。
・多様性…「共通点」を探す。メリットは多様な才能を取り込めること、本質的な議論ができること。デメリットは管理が大変なこと。
→悪いところばかり目に付きがちな日本の均質性も、よい面があるのだと。ただ、かつては平均値の高い日本人を量産していても、だんだん生活・教育レベルなど、二極化しているという実感もあるような。
■どの階層での「グローバル」が語られているのか混同しないことが大事。
・リーダー層…しくみを作る人…ハーバード留学など
・エリート層…しくみを運用する人…MBA取得、政府や企業の求めるグローバル人材。
・普通の人…しくみに乗っかる人…小学校からの英語導入や大学入試のTOEFL実施など。
■英語とグローバルの関係
重要なのは言語よりも、異質なものへの興味&言葉の向こう側にある文化
→ここが悩ましい。「英語ができても中身がなくては意味がない」というのは重々承知。けれど、英語教育はやっぱり幼少期からはじめた方が、生物的に有利だと思うので、私もどうしても言語教育の方に加熱しがち。習い事で英語を捨てきれないのよね…。
2)アメリカの小学校事情
意外にも、アメリカは非常に内向きで、海外へ行ったことのない人も多くいるとのこと。ただし、国内に多様性をもっていることが最大の特徴。
■アメリカの「国語」教育
①読解
②作文、ブックレポート(≠読書感想文)
③スピーキング
■評価ポイント
①考えをわかりやすく伝えられるか
②小グループの議論に参加できるか
③大勢の前で自身をもって話せるか
④クラス全体の議論に参加できるか
ポイントとしては、
・先に上記のような評価ポイントを周知しておく
・プレゼンの型を複数持つ(サンドウィッチ型・エッグスパイダー型など20種類以上)
→初等教育からプレゼンやスピーチの型を学ぶのでは、そりゃ国際会議やビジネスの場で差がつくよなあ。ただ、日本の受験システムの中では不要なスキルだったりするので、学校や塾などで身につけるのは期待できないだろう。このあたりをどう補っていくか。国際バカロレア認定校などでは積極的に取り入れてそうだけど、ハードル高いなあ。
1)2)の話題の他にも、欧米のワークライフバランスについても言及しつつ、その後は質疑応答と座談会のような形式に。
わが家の場合は、日本で教育を受けさせることは決定だろうから、国内にいながらにして、どのようにして多様性に触れさせるか、というのがキーポイントかなと。
で、もらったアドバイスとしては、「第三の場」を積極活用すること。
・リトルアンバサダー
・ヤングアメリカンズ(ホームステイの受け入れ)
・海外短期クルーズ
・親子プチ留学
・区の国際交流ボランティア(日本に来ている外国人との交流)
などなど。
もちろん、こういった「第三の場」以外に、普段からの家庭での取り組みがものを言う部分が多分にあるので、親の工夫次第でいくらでもできそうではあるけれど。
ともあれ、リサーチだけでなく、実践しなくては。