清水寺、そして奇しくも京極堂の世界へ

今日は、平日なのになぜか有給をとっていた父親を引っ張り出して、京都は五条の陶器祭に行ってきました。かつて祖母が関わっていたお祭りなので、まぁ実際は祭りというか清水焼の陶器市なのですが、子供の頃によく行った記憶はあるものの、東京に出てからははじめてです。

d0059811_0572512.jpgそして、その後めずらしく父親と気分が一致して、そのまま五条通りをドライブし、清水寺に参ってきました。

茶わん坂(この坂の名前がなんとも間のぬけた感じで好き)を上って、ご本尊へ。ついでに(?)、脇にある地主神社にも寄って、ロンドンでの無事を祈ってきました。本来は縁結びの神様で有名なんですけど、旅の無事祈願は、撫で大国の足に触れるということで、なでなでしてきましたよん。

清水の舞台も見、音羽の滝で手水もし、お抹茶をいただいて帰ろうかと思ったら、友人からメールが・・・。いわく、清水寺の近辺に、京極夏彦の『塗仏の宴』に登場する、庚申堂(こうしんどう)があるからぜひ行くべしとのこと。
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「京極って、あの変な手袋のおっさんか」と嫌がる父を連れて、行ってみました八坂庚申堂。特に何があるというわけでもないのだけれど、なんだか小説の舞台に行くだけで嬉しい私。ここは、煩悩を制御する「くくり猿」で有名なんですね。くくり猿が、ただ軒に吊るされているだけで喜ぶ、単純な文学部生・・・(笑)

元ネタの『塗仏の宴 ~宴の支度』では、庚申講・三尸説・荒神・しょうけら・・・などなどなど、それだけで50ページに及ぶ京極堂の講釈が読めます。たぶん、このうんちくを少しアレンジすれば、民俗学の論文だって書けちゃいそうです。
が、庚申講の章は、長い長い全編の、ほんの一部分にすぎないのだから恐ろしい。

清水くんだりまで来て、あらためて京極氏の筆力に驚嘆しました。
by chatelaine | 2005-08-09 22:59 | BOOK

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko