『ジェネラル・ルージュの凱旋』レビュー

早々と息子が寝てしまったので、夫が借りてきてくれた『ジェネラル・ルージュの凱旋』を二人で観た。
原作は購入済みだけど、未読。このシリーズ、巻数が進むにつれて、読みたいというきもちが薄れていっている。なぜだろう…。

堺雅人演じる「ジェネラル・ルージュ」こと速水センター長は、「DEATH NOTE」のLと、「Dr.House」のハウス医師を足して二で割ったような印象。
でも、彼の、意味深な魅力で、最後まで観られたような気がする。

ストーリー展開は、ミステリーとしては端折っている感がありありで、飛躍するわりには先が読めた。
救命救急医療の問題点を突く、という意味では、倫理委員会のシーンでのジェネラルの血を吐くような訴えは見ごたえはあったけれども、初めて原作を読んだときに、のけぞりそうなほど強烈な個性で物語を牽引した白鳥のキャラクターが、本作ではまったく感じられなかったのは、がっかりだった。

高嶋弟は、あいかわらず、酷薄だけど小心者を演じるのにぴったり。こちらの方が、阿倍ちゃんの白鳥よりもキャラが立っていたのではないか。


「取材のヘリは飛ぶのに、なぜドクターヘリは飛ばないの」
このセリフを、当事者の速水ではなく、それまで自分の感情を出さなかった田口が言うことで、憤りと憂いを大いに感じた。

このセリフには本当に共感できるし、病院全体の経営合理性を鑑みた際には、産科・小児科が縮小されるという現実に、やはりそうなのかと、出産したばかりの身としては、かなしみをおぼえてしまった。
by chatelaine | 2009-10-11 21:26 | CINEMA

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko
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