『ナイン THE MUSICAL 』レビュー

ことのはじまりは、大学の授業のゲストに、ブロードウェイの演出家、デヴィッド・ルヴォー氏が来たこと。「来週は、~~~なゲストが授業に来ますから」と、前回に教授が言っていたけれど、そんなこときちんと聞いているはずもなく。普段どおりに教室に行くと、カメラが!通訳が!

そして、趣味のいいジャケットに、なぜか首まわりがヨレたTシャツを中に着込んだ、ダンディなルヴォー氏が、にっこり笑って教室に入ってきました。ミュージカル『nine』の演出の話をしたあと、「この作品は、若い人に観てほしいから、特別に安い値段でチケットを提供します」と、12000円→5000円の大幅プライスダウン!! しかもルヴォー氏、かっこいいうえに、「AERA」の表紙になってるうえに、なんと独身とのこと!(重要)

こりゃ買うしかないでしょと、その場で予約したのが1週間前。そして今日、後輩と一緒に、天王洲アイルのアートスフィアで観てきました、『ナイン THE MUSICAL 』

ストーリーは、フェリーニの『8 1/2』がモティーフで、舞台はイタリア。天才映画監督の、「生みの苦しみ」を描いた作品で、彼の、妄想・過去・関わった女たち・映画プロデューサーが、いろんな思惑を持って登場し、いろんな場面で交錯し合い…つまりは、非常にわかりづらい(苦笑)

演出の方は、ヴェネツィアが舞台だけに、水を上手に使った、斬新でスタイリッシュなものでした。ブロードウェイ版(DVDで鑑賞)でも印象的だった、螺旋階段も見事に機能していたし。


何より、役者がお見事でした。主役の映画監督には別所哲也(ブロードウェイ版ではアントニオ・バンデラス)で、あとの16人は全員女性!ハーレム…というか、母親以外、ほとんど恋人役です(笑)。さすがは、イタリア人。

しかし、別所さんがあんなに歌えるとは知りませんでした。なぜか、ラテン系オーラがムンムンでしたし。女優さんも、宝塚畑やオペラ畑の人が多く、ゴージャスかつ歌える人ぞろい。で、席が前の方だったからよく見えたんですけど、女優さん、足細すぎ…筋肉キレイにつきすぎ…身体柔らかすぎ!…私も、がんばろう。

あと、劇中の愛撫シーンがすごいセクシーでした!いいんですか?ってくらい密着して、また大胆な演出なんですよ。愛人が天からシーツにくるまって降りてきて、男をあだっぽく誘って、ふたたび昇天。衣装(というか、シーツと電話線/笑)も、実にみだら♪


ちなみに、『nine』とは、主人公の精神年齢だそうです。まぁ言ってしまえば、9歳の時のある出来事(←とってもイタリア的)が、彼のトラウマになっていて、そこから先へ進めない…ということですね。とにかく、「大人が楽しめる、セクシーなミュージカル」と銘打ってあるだけのことはありました。ミュージカルは、劇団四季ぐらいしか観たことのない私が言うのもなんですが、オススメです!


余談ですが、会場で、コピーライターの糸井重里氏を見かけました。どうやら「ほぼ日刊イトイ新聞」も、このイベントに絡んでいるようですね。
by chatelaine | 2005-05-30 23:04 | STAGE

◆◆管理人:yukiko ◆◆欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko