『ザ・インタープリター』レビュー/ショーン・ペン考

今日は新宿で、『ザ・インタープリター』を鑑賞。これは、予告編の時点で、ショーン・ペンの怒鳴ってる演技を観て感激し、鳥肌が立っちゃったというシロモノです(笑)。だって、『21g』以来でうれしかったんだもん…。

先に言っちゃいますと、私、ショーン・ペンが3本の指に入るくらい、好きなんです。これ、大前提。(じゃないと話が進まない)

で、相手役は、二コール・キッドマン。私的に、すっごい豪華な組合わせなんですけど…しかも、内容まで私の好きな、サスペンス!

あ、でも、別にどんでん返し系ではないので、普通に見ていれば、黒幕もわかると思います。だからサスペンスというよりかは、社会派ドラマかなという印象。内容も、けっこう重いです。


ともかく、孤独を抱えた男性を演じさせれば、ショーン・ペンはピカイチだなぁと再確認しました。あの、相手の様子をうかがうような、脅すような、それでいて「ごめんね」と哀願するような、上目遣いの視線がたまらなく好きです。

あとは、繊細さを秘めた瞳。いい歳したオジサンなのに、傷ついていらだった表情が、子供みたいに純粋で。演技だってわかってるのに、「これ以上、ショーンの心を傷つけないで~!」って叫びたくなりました。ええ、二コールに(笑)

私と同じくショーン・ペン好きの友人に言わせると、
「どーしょーもない大バカ野郎のくせに、信じられないくらい繊細なヤツを演じさせたら、ショーン・ペンの右に出るものはいないねっ!!」

うまいこと言うなぁ~。確かに、『デッドマン・ウォーキング』も、『ギター弾きの恋』も、そうだった。



【以下ネタバレ】




「私たちは平行線、決して交わらない。いつも対岸にいる」というセリフを象徴するかような、道路を隔てての張り込みのシーンが、いい伏線でしたね。二コールの方から電話をかけ、二人の距離が縮まるのは、心がふわっと温かくなりました。で、ラストは同じ川岸での二人の会話…な、泣けるわ。

また、ラスト近くで、二コールに銃を置くよう説得する見せ場のシーン。ここで、彼女が「インタープリター」になったわけが、「言葉」の道を信じたわけが、明らかになって。そもそもは、大統領の著書(言葉)がきっかけだったのね…根が深いなぁ。

このあとの、ショーンの「俺はまたひとりで残される」発言が、悲しくて悲しくて。さめざめ。

ラストも、こうなるしかないってところに落ち着きましたね。あれで二人が一緒に住むとかだと殴りこみかけますけど、ちょっと切なさを残したまま、キレイに終わってくれてよかったよかった。
by chatelaine | 2005-05-27 22:05 | CINEMA

◆◆管理人:yukiko ◆◆欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko