三島由紀夫関連インデックス

三島由紀夫との本格的な出会いは、実は大学に入ってからで、3年ぐらい前のこと。

友人たちとの会話の中で、尊敬にしろ嫌悪にしろ、何らかの形でこころに残る作家といって、たびたび三島の名が出てくるので、これは読んでおかねば話についていけない…という、なんとも情けない理由で、『金閣寺』を手に取ったのが、はじまりだった。


ただ、三島の名を知ったのはもっと昔で、子どものころに親しんだ、母親の書棚でだったと思う。結局、そこから三島作品を一冊も読むことはなかったが、ずらりと並べられたタイトルに、ほかにない艶っぽさを感じたことだけ、記憶にある。

推理小説ばかり読んでいたころの私に、「たまには芥川や漱石を読みなさい」と、母親はよく言ったけれど、決して「三島を読め」と言わなかった。
(皮肉なことに、芥川も漱石も、いまだに代表作ぐらいしか読んだことがない…)

その理由は、読んでいくうちになんとなくわかったけれども、そのころにはすでに、三島の美文と彼のシニカルな思考に骨抜きにされていた私は、薦めてくれなかった母を問うわけでもなく、以後三島をむさぼり読むことになるのだった。


以下は、私の読んだ三島作品、及び、三島関連作品レビュー。
ブログ以前に読んだものに関しては、今後、実生活に差しさわりのない程度に、レビューしていく予定。

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【三島作品レビュー/五十音順】

しさえしなければ、人と人とがつながり合うことなんか楽に出来る。
愛しさえしなければ……」
『愛の渇き』

だ一つたしかなことは、不幸が不幸を見分け、欠如が欠如を嗅ぎ分けるということである。いや、いつもそのようにして、人間同士は出会うのだ」
『音楽』

間をいちばん残酷にするものは、愛されているという意識だよ」
『禁色(きんじき)』・及び檜俊輔による美学講座

「『パ、人生の目的って一体あるんですか』
わかるだろう?僕は実は、お父さん、あなたは一体何のために生きているんですか、いっそ早く消えてなくなったほうがお為でしょう、という意味で言ったんだ。しかしこんな高級なあてこすりの通じる男じゃない」
『午後の曳航』

事に熱中している男は美しく見えるとよく云われるが、もともと美しくもない男が仕事に熱中したって何になるだろう」
『美徳のよろめき』

から、どうせ死ぬことを考えるなら威勢のいい死に方を考えなさい。
できるだけ人に迷惑をかけて派手にやるつもりになりなさい。
これが私の自殺防止法であります」
『不道徳教育講座』

雅というものは禁を犯すものだ、それも至高の禁を」
『豊饒の海/春の雪』・映画化によせて

は完全な女を作ったのだから、あの子が不幸になることは、女全体が不幸になることなんだ」
『女神』

年というものは憐れなものだ。火のような行動と灰のような無気力との間を行ったり来たりしているが、そのどちらにも満ち足りない」
『鹿鳴館』・及び劇団四季『鹿鳴館』によせて


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【三島の愛した作家たち】

愛がわれわれの生命であるときは、一緒に生きていることと、一緒に死ぬこととのあいだに、どんな相違があろう?」
レイモン・ラディゲ 『肉体の悪魔』 前

の特権は絶大である。
美はそれを認識しない人びとの上にも働きかける」
ジャン・コクトー 『恐るべき子供たち』 前


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【三島由紀夫解剖書】

島由紀夫が、別々の時期にさまざまなところで書き散らしたフランス文学論を、作家別、テーマ別に並べかえてみると、いかに三島がフランス文学から大きな影響を受け、それらを自らの文学の糧として吸収していたかが手に取るようにわかってくる」
鹿島茂・編『三島由紀夫のフランス文学講座』


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【三島由紀夫映画祭2006レビュー】
『炎上』(1958)
『憂国』(1967)
『黒蜥蜴/京マチ子版』(1962)
by chatelaine | 2006-01-11 23:55 |

◆◆管理人:yukiko ◆◆欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko