『インターステラー』レビュー

夫と一緒に、話題作の『インターステラー』を観にいってきた。
家族愛推しの宣伝は見ていたのだけど、思っていたより科学色が濃くて、複雑なストーリー。時間軸など腑に落ちない点もあったので、鑑賞後に夫と感想を話しあえてすっきりした。伏線回収の部分も含めて、答え合わせしたくなる作品。
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わたしはファンタジー要素の強いSF作品はあまり好きではないのだけど、本作はリアル人間社会をベースにしていながら、SFとしてのスリル感と、家族愛としてジーンとさせるラストと、二つをうまく併せていておもしろかった。幽霊からのメッセージという、謎解きサスペンスっぽい要素もあったしね。


【以下、ネタばれあり】













前半、父と娘の絆を中心に話が進むのを見て、父の意思を継ぐのが、息子の方じゃなくて娘の方というのが、なんとなく現代的だなあと感じた。昔の作品だったら、たぶん息子が父のあとを追って、研究者になっていたんじゃないかと。
娘役のマッケンジー・フォイの演技も自然で好印象だった。

娘のと涙の別れの後、主人公が宇宙に出てから、だんだんと刺激が高まる。
時間の進み方が早い星では、見ている側まで主人公と一緒に「ああ、急いで急いで!」と焦ったし、5次元空間のひずんだ表現方法も面白かった。
そして、ここでマット・デイモンを出すか!という、彼の贅沢な使い方。

あとは人工知能TARSとのやりとりもウィットに富んでいて笑えた。TARSのデザインが秀逸で、津波から助けに行くところの変身ぶりなんて、とても的確で迅速だったし、TARSレベルの人工知能があれば人間のパイロットはいらないんじゃ?と思われる。でも、大目的である種の繁栄には、人工知能では役に立たないというのが皮肉。

ラスト、なんとか娘が生きているうちに帰れたのはいいけれど、完全に浦島太郎状態の主人公。再会の約束は果たせたけれど、わたしなら、自分の子どもが自分より老いたところは見たくないなあ…。
by chatelaine | 2014-12-07 23:19 | CINEMA

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko