『ボストン美術館 ミレー展』レビュー

三菱一号館美術館で開催中の『ボストン美術館 ミレー展』の内覧会に行ってきた。
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学芸員さんのギャラリートークでは、ミレー自身は農民ではないけれど、農民を描いた画家ということで「農民画家」と呼ばれていること、またその茶色くて土っぽい色彩から、「ヤニ色の画家」などとも言われていることを知った。

ただ、暗い色を使っていながらも、どことなく明るさがある気がする。印象派との違いは、一瞬の光を切り取るのではなく、大地の永続性を描いたこと。また、ミレーは屋外では描かず、スケッチするのみだったという。
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ミレーといえばオルセーの「落穂拾い」と「晩鐘」が代表作だけど、ボストン美術館は行ったことがないので、初見の作品ばかりで面白かった。
なかでも「種をまく人」という作品の力強さは必見。暗くて顔の表情がよく見えないのに、農夫のたくましさと躍動感がある。
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「晩鐘」に見られるような、農民がうつむいて祈りをささげる姿は、信仰心からくる描写というよりも、子どもの頃の体験に浸るノスタルジーではないか?というのが学芸員さんの意見だった。


あとは、知らない画家だけど、つい最近TGVから見た夕焼けとそっくりの絵があって泣けた。フランスの平野に沈む夕陽は、日本の夕陽と全然色が違って、本当にきれい。
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早くもフランスが恋しいな…。
by chatelaine | 2014-10-23 23:09 | ART

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


by yukiko