『不思議な動き キネティックアート展』レビュー/驚きのアナログ・グラフィックアート

損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の『不思議な動き キネティックアート展 ~動く・光る・目の錯覚~』の内覧会に行ってきた。
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キネティックアートとは、20世紀にヨーロッパで誕生した、目の錯覚や錯視を利用したアート。今回は、作品自体は動かないけれど目の錯覚で動いているように見える作品と、機械仕掛けで実際に動く作品の二種類が展示されていた。

前者の方は、見る角度によって見え方がどんどん変わっていくのが面白く、作品の前を何度も行ったり来たり。

二次元の中に三次元を表現しようとしているのか、時空が歪んだ感じ。
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素材は、帯状のナイロンテープだったり、アクリル板を二枚重ねただけというシンプルさ。
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いかに、視覚情報は騙されやすいか。
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エドアルド・ランディ「視覚の構造」という作品。ゴムを均一に並べただけなのに、隙間の空間がなぜか円形に見えるという不思議。うなる。
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後者は、床のボタンを押すと動く作品がたくさん展示されていて、参加していた大人たちも歓声を上げていた。

ダヴィデ・ボリアーニ「全色彩no.6」という作品。升目の色がランダムに変わるのだけど、学芸員さんもどういう仕組みで色が変わるのかはわかっていないそう。(開けて分解してみないとわからないんだとか…)
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デジタル調の光がゆっくり動きます。
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これらの、ボタンで動く系の作品は子どもも食いつきそう。というかボタンを押しまくって壊してしまいそうな危惧あり。
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どれもコンピュータのない時代に、手で作られている作品ばかり。50年前のアナログな作品ゆえ、モーターの調子が悪い日は動いてくれないこともあるとか。「古い家電製品だと思って諦めてください」という学芸員さんのゆるいトークがまた面白かった。

※写真は主催者の許可を得ての掲載です。
by chatelaine | 2014-07-09 23:34 | ART

◆◆管理人:yukiko ◆◆欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


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