桜庭一樹デビュー

『私の男』が映画化されるということで気になっていた桜庭一樹の本を読んでみた。
ライトノベル出身の作家だと言われてみれば、幼い語り口のような気もするが、書かれている内容はとんでもなく暗くて重かった。

桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』角川書店 読了

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (角川文庫)

桜庭 一樹 / KADOKAWA / 角川書店

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「砂糖菓子」と「弾丸」という不協和音が響くタイトル。
ふわふわとした砂糖菓子のようにふるまい、自分は人魚だと言い張る少女に隠された、悲惨な家庭事情。あんまりにも想像通りに話が進むので、どうか予想される悲劇的な結末を裏切ってほしいと思ったが、現実は残酷だ。実弾を持たない子どもには、なすすべがない。本当にやるせない思いになる一作。


桜庭一樹『道徳という名の少年』角川書店

道徳という名の少年 (角川文庫)

桜庭 一樹 / 角川書店(角川グループパブリッシング)

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時代も場所もわからない、遠い国のおとぎ話のような作風。初期の「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」より、文体が硬質になっている感じ。ある一家を何世代にもわたって描いており、人間の業というものを感じさせる。
併せて収録されているインタビュー「桜庭一樹クロニクル2006-2012」の方は未読。桜庭作品をひととおり読んでから、読もうと思う。
by chatelaine | 2014-04-12 23:54 | BOOK

欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


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