『未来の働き方を考えよう』出版記念講演会

有名ブロガーちきりんさんの、新刊『未来の働き方を考えよう』の出版記念講演会に行ってきた。

ちきりん『未来の働き方を考えよう』文藝春秋 読了

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

ちきりん / 文藝春秋

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なにげに、出版記念講演って、本の内容と話す内容が同じだとつまらないし、違いすぎると主旨がずれるし、何を喋るのか難しいのではないかなあと思う。ありがちなのは、本と同じ内容を延々話す作家さん…これでは講演会に行く意味が半減。

だけど、ちきりんさんの講演会は、場内でアンケートをとったり、お面が見れたりと、リアルイベントならではの工夫があるから面白い。講演というよりプレゼンといった印象で、パワポ資料もシンプルで参考になった。


内容としては、これから雇用が延長され、寿命も延び、働く期間は50年と長大になってくる。その間にも、世の中は変わり、自分も変わり、事情も変わってくるのに、50年間ひとつの会社で勤め上げる(ひとつの働き方を完遂する)のは、無理があるのではないか?というのが、ちきりんさんの最初の問い。

私自身も新入社員のときは、望みの業界に入ったし、ハードな仕事でもバリバリやるぞ!という意欲を持っていたけれど、出産してからそれまでと同じペースでは働けなくなり、初めて「働き方」というものを考えるようになった。
子育てと両立する働き方はまだまだ模索中だし、いつから仕事重視モードに再シフトするのか、あるいはしないのかも含め、これからも変化し続けるだろう。だけど、考え始めたということに意味があるはず。(で、次は考えたことを実践しないといけないわけだが)

また、本の副題の「人生は二回、生きられる」についても言及があった。
新卒での就職活動は「どの船に乗るか」の選択だったが、2回目の選択では、「どの道を、どんなペースで、どんな風に歩くか」をオーダーメイドで決めることができる、というもの。

そして、そのためには、
①やりたいことを言語化し、
②複数のシナリオを考え、
③市場で稼ぐ力を意識する
ことが重要のこと。とりわけ③については次回作を考えているくらい注目しているテーマだとか。

ちきりんさん曰く、やりたいことが見つからず、①の段階で悩んでいる人が多いらしい。
確かに、このあたりはマドレボニータのワーキングマザーサロンなどでも掘り下げたけど、「なぜ働くの?何がしたいの?」という軸がないと、ブレて迷走しがち。でも実は、この「軸」というのがなかなかに難しい。できない理由を環境やまわり人のせいにするのは簡単で、結局は、自分自身と対話しないと見つからないから、わたしも含め、これまで決まったレールに乗って生きてきた人には、とても難しいんだと思う。

そして、これは親として、子育てする上で肝に銘じておきたいことだけど、だからこそ、子ども時代に感じた「好き」や「得意」は大事に育んでいかねばなと。


あと、こういった講演会で個人的に楽しみなのは、事前に用意された講演内容より、ライブ感のある質疑応答。
ちきりんさんは質問への切り返しが秀逸&納得で、相当頭の切れるひとだなあと思った。矮小化された質問に対して、回答する視点がマクロ。そしてわかりやすい言葉と例え。あと、ユーモアにも溢れてるのが特徴。最後はなんというか、悩み相談のような、お笑いライブのような様相に。

中でも印象的だった問いと回答をひとつ。

Q:まずはヤフオクなどで市場で稼ぐことを意識するというのはわかるが、そこから生計を立てられる稼ぎになるまでが、なかなか繋がらないと思うのですが。

A:最初から全部見えていないと動けない人は到達しない。とりあえず一歩を踏み出してみること。そうすることで見える景色が変わってくる。

結局、ちきりんさんからの一貫したメッセージは、「思考停止するな、考えよう」ということ。
「○○だからできない」と自分自身に言い訳せず、じゃあどうやったらできるのと、シナリオを作って、自分自身に問いかけてゆかねばと思った。
by chatelaine | 2013-08-31 23:47 | BOOK

◆◆管理人:yukiko ◆◆欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


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