「幼児期からのアイデンティティ教育」講演メモ

「幼児期からのアイデンティティ教育」というテーマのセミナーを見つけ、講師の方がキッザニアのプログラム監修者ということで、お話を聴いてみるべく行ってきた。
体験セミナーということで、正規のプログラムをかいつまんでの内容だったけれど、もっと子どもが幼い時期に受けておきたかったなあというのが率直な感想。

以下、講演内容の備忘録と雑感。

<ファミリービルディング>
・巷にはびこる○○力(コミュニケーション能力など)よりも、土台(心の安定・快動・自律)がしっかりしていれば子どもは勝手に育つ。幼児期はいかに土台を作っていくかが課題。
①心の安定…自己肯定感。親子が共感共鳴を繰り返し、信頼関係を築くことで生まれる。
②快動…好きなことを繰り返すことで、「快」として心に刻まれ、自分らしさの形成に繋がる。
③自律…しつけ。生活や遊びを通じて、身近な大人が地道に関わることで獲得していく。

・「ものごころ」というのは7歳ぐらいからつく。それまでは断片的な記憶しかない。

・やりたいこととできることの差が激しいのが魔の2歳。第一次反抗期。しかし、反抗できるのは親を信頼しているからこそ。子どもにとって、大人は圧倒的に強者であり、子どもは大人に依存しないと生きていけないことを知っている。それでも反抗できるのは、親が自分を愛しているとわかっているから。(愛されていないと不安な場合、反抗すらできない)


<子どもへの意識づけ>
・子どもは無意識。良いところは言葉で伝えて意識づけすることが大事。

・意識づけとは、認めてあげたいこと・忘れずに大切にしてほしいことを、言葉で丁寧に伝えてあげること。その際は以下の点に留意。
①プロセスを具体的に(○ブロックを積んだんだね ×ブロック積めたね、すごいね)
②感想・気持ちを伝える(○○してくれてありがとう、など具体的に言わないと伝わらない)
③スタンスは特に大切に(取り組む姿勢、周囲への配慮、心もちの部分)

・「できる/できない」のスキルだけではなく、「スタンスや取り組み方」「存在そのもの」を認めて、そこを意識させてあげることが重要。
→「自分はここに居てもいいんだな」「自分には価値があるんだな」という自己肯定感に繋がる。


<ユーモアアプローチ>
・子どもの様子がおかしいときは、だいたい親(夫婦)の様子が関係している。

・夫婦ゲンカは仲直りするところまで子どもに見せると、よいお手本になる。

・手があたってお茶をこぼしてしまったとき、パパとママが喧嘩してママが部屋から出て行って子どもが不安そうなときなど、ユーモアで返してあげると緊張をほぐすことができる。ユーモアは場を和ませ、ストレスが軽減し、子どもを救ってくれる。
※「ユーモア教育」…イギリスの小学校などでは、心もちを整える時間がある。ざわざわした気持ちをユーモアで和ませてから、学習時間へ入る。

・ユーモアアプローチを取り入れた子育てで得られること。
①ポジティブに考えるクセ
②物事を多角的に考えるクセ
③人間関係を良好にするスキルの習得


<発達予防学>
・幼児期の子どもの問題行動は、青年期の問題行動に繋がる
①にらむ…大人の抑圧・矛盾があっても反論させない。
→弱いものにエネルギーをぶつける。いじめ。
②チック…愛情不足。無意識に無理をさせている。
→一過性のものも多いが、サインを見過ごすと、対人関係に支障が出る。
③かんしゃく…感情的になった際に、大人が丁寧に向き合っていない。親が日常的にヒステリックな状態を見せている可能性も。
→コミュニケーション不全による孤立化。

・幼児期において、「子どもに好かれる子ども」の特徴は、安定していること。まわりの友だちに危険なことをしない。

・青年期の様々な問題行動(拒食症や不登校など)で、一番怖いのは「孤立化」してしまうこと。

・発達予防学という観点
①母親の過保護な養育態度。子どもの欲求を過度に受け入れて甘やかす傾向。
→子どもの気持ちを先読みして、親が代弁してしまう。「これが欲しいのよね」「ピンクが欲しいのよね」など。
②成績や人間関係につまづいたときに、現実の自分を受け入れられず、家庭内に逃げ込む。
→子どものできない姿を大人が回避する。「この子は人見知りなんですよ~」など。

・親になるということ…自分の育てられた方法をいったん捨てる。


<雑感>
モンテッソーリの話と重なる部分が多々あったように思う。特に、幼児期(6歳まで)は、器に詰め込む時期ではなく、器を広げる時期、ということは肝に銘じておきたい。自己肯定感については、私自身にも足りないものだと思う。息子はもう4歳だけど、これからでも巻返しが図れるかなあ。

子育てにユーモアという視点はこれまであまりなかった。それ自体が、子育てに対して堅く構えていた証拠かもしれない。

それにしても、きたる思春期に向けて、子どもが孤立化しないように見守るというのは、とても難しそう。夫婦でたくさん話をして、家庭の考えをすり合わせていかなきゃね。
by chatelaine | 2013-08-28 23:33 | 教育

◆◆管理人:yukiko ◆◆欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


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