4歳児と観る、劇団四季『リトルマーメイド』レビュー

息子と一緒に、劇団四季のミュージカル『リトルマーメイド』を観にいってきた。
息子が以前から、アリエルアリエル~、と騒いでいたので、家で教えたおぼえがないのにどうして知っているのかと聞いたところ、ディズニーの絵本が園の女子たちに人気らしく、クラスで何度か読んでいるらしい。さすがディズニーキャラクター、外で勝手に覚えてくるなあ。
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夏休みということもあってか、会場は親子連れでいっぱい。これなら4歳児が多少声を上げてしまっても、なんとか許されるか?とやや安堵。昨年観た『オペラ座の怪人』のときは、少しでも声を出すと目だって仕方なかったので…。

幕が開き、目を見張るのがアリエルのワイヤーアクション。四季のミュージカルは高さのある空間をうまく使っているので、2階席からでも楽しめるのだけど、本作でもワイヤーの演出ですごく立体的に見えた。ミュージカルで、ワイヤーに釣られて歌っている歌姫ははじめて見たかもしれない。

魔女アースラもなかなかの迫力。巨大なたこ足を動かしているのが人力というのはちょっと笑えたけど、子どもにとっては強烈な印象だったらしく、会場からはちょっとした悲鳴が聞こえてきていた。

また、セバスチャンをはじめとする海の仲間たちによる、「under the sea」や「kiss the girl」などの名曲は、聴いていて踊りだしたくなるほど楽しい。本作では、主人公のソロやデュオよりも、海の仲間たちの合唱(?)の方が有名なのね。


個人的には、アリエルとエリック王子の恋よりも、父・トリトンと娘・アリエルの関係性の方に注目してしまった。
海の中は好きだけど、自分の生きる場所はここじゃない、と違和感を抱くアリエル。海の外は危険だ、と束縛を強める父・トリトン。
お互い、どうして自分の言うことがわからないのか、と意固地になることから、アースラにつけこまれてしまう。

「私の気持ちをわかってほしいだけなのに」
「なぜ私(親)の気持ちがわからない」
わたしも自立心の強い子どもだったので、親の庇護のもとを出て、自由を求めるアリエルの気持ちはよくわかる一方で、親になった今、子どもにはなるべく危険な目にあわせたくないというトリトンの気持ちもよくわかる。
でも、親はやっぱり最終的には折れるのですね。本当に、子どもが真剣にそれを望むならば。
実は、この作品は「王子とお姫様の純愛」というテーマの裏に、トリトンの子離れという隠れたテーマがあるのだと感じた。


さて、息子4歳の感想はというと…「アリエル、お父さんと仲直りできてよかったね!」
おお、なかなか核心を突いた感想ではないか。一応、ストーリーは理解できるようになってきたのかな。とはいえ、途中で飽きている感もあったけどね…。
by chatelaine | 2013-08-11 23:23 | STAGE

◆◆管理人:yukiko ◆◆欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


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