3歳児連れ四国旅行/直島アート編

直島は、闘病中の母とふたりで訪れたこともあり、わたしにとっては特別な場所である。母が亡くなったいま、今回は自分の夫と子どもと来ていることに、世代交代、というほどではないものの、時の流れをしみじみ感じる。
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今回は1泊しかできないので、島内のアートをめぐる「家プロジェクト」はあきらめて、いくつかの美術館をハシゴすることに。


■地中美術館
所蔵の作品もさることながら、安藤忠雄が設計した美術館自体の構造がおもしろい。
ジェームズ・タレルの作品は、前回も観たはずなのに新鮮味があり、とりわけ「オープン・スカイ」は、空が切り取られているがゆえに、雲の動きで想像力をかき立てられる。
また、モネの「睡蓮」の連作にちなんで、美術館への道中にはモネの池があり、雰囲気を出している。
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■李禹煥(リー・ウファン)美術館
こちらも安藤が設計した建物で、お客さんが少ないせいか、それとも禅問答のような作品のせいか、静謐さが似合う印象の美術館。
最後の「瞑想の間」でゆっくりしたかったのだが、動きまくる3歳児がそうはさせてくれない。
展示中唯一、「動」を感じる、石に写る映像の作品が印象に残っている。
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■ベネッセハウス ミュージアム
こちらはベネッセハウスの中なので、夕食後に一回りしてみた。相変わらず、いろんな素材でいろんな形状の作品がある。
パーク棟の方にもカラフルなアートが点在しているので、息子とお散歩がてら見物。
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母と来たときより、アートの種類も、美術館も増えた。あのときは食べる場所に困ったものだが、当時より、カフェも増えていた。
しかし、ホテルから見える島の景色と、流れる時間のゆるやかさは、何も変わっていないような気がする。
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母とふたりで旅行したのは、後にも先にもこれっきりだった。
いま、子どもの歓声を隣にして、母との旅の足跡を辿っていると、にぎやかな旅なのに、ひどく孤独なような、ふしぎな錯覚にとらわれる。
それでも、これまで自分ひとりの胸のうちにしまいこんでいた母との思い出を、大切な人たちと共有できたことが、とてもうれしく感じられたのだった。
by chatelaine | 2012-09-15 23:15 | 子連れ旅行

◆◆管理人:yukiko ◆◆欧州大好き、映画や舞台の偏向的レビューブログ。子連れになってリスタート。最近はもっぱら子連れ旅がメイン。


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